「天保そば」の季節です。

今年は6月1日水曜日より打ち始めます。

品種改良とは無縁の、野性味あふれるそばの味を是非ご賞味ください。期間限定ご提供です、ご希望の方は是非お早めにどうぞ（6月いっぱいのご提供を目処にしておりますが、出方にもよりますので、こちらでその都度、お知らせいたします。）

「天保そば」とは
福島県「大熊町」のとある民家の屋根裏から発見された、御先祖様が子孫に対して、飢饉の時に食料に困らないようにという思いで残した、深い物語のある天保時代のそばの実。
ただ、それはそれは古いものの為、大熊町の方々が由緒ある大学の研究機関に依頼しても、「種子としての発芽能力はない」という残念なお墨付きを頂いてしまった。しかし、あきらめきれない思いで、最後の望みと山形のそば粉製粉会社の社長へ、話を持ち込み、最先端の機関で可能性を否定されたその種を、社長はじめ、有志で集まったそば屋の旦那達が、「発芽」...させてしまったのです。
そしてその発芽したいくつかの芽を、「天保そば保存会」のメンバーが大切に大切に、他種と交配しないよう飛島で守り続け、収穫量を増やしていった、言ってみれば「奇跡のそば」。
（何故飛島かと言うと、そばは主にミツバチなどを介して受粉します。ということは、周辺に他種のそば畑があると、簡単に交配してしまうという理由です。酒田から飛島まで、約35キロ。通常ミツバチが飛ぶ距離では考えられないそう。もちろん島全体に協力していただき、他種のそば栽培は行わない様お願するかわりに、収穫期に島民全体御招待で感謝のそば祭りを行っています）
今は、色々な食物で食べやすいように、時代に合うように「品種改良」が当たり前ですが、このそばはそんな工夫とは無縁の、野性味のある強さを感じる「そば」です。

先日5月5日、秘密のケンミンＳＨＯＷに、「山形のそば」を特集して紹介するコーナーで当店が取り上げられました。当店の登場はほんの一部ではありましたが、特に「山形のそば」にとってはとても良い内容で大いにＰＲしていただいたと思います。山形県には様々なタイプのそばがあり、それぞれが個性を持ち尚且つしっかり研究された味を持っています。それを支えるそば農家の方々や、製粉所の努力も決して忘れてはなりません。はじめ私は、どう取り上げられるかも分からない中で（事実が捻じ曲げられることも多いですから）賑やかなバラエティ番組の取材依頼にためらいを感じましたが、このところややアピール不足を感じていた「山形のそば」業界にとっても、とてもありがたかったと思っております。そして、さすが全国ネットのテレビの効果は凄いものがあります。放映中、当店が紹介されはじめた時間から、このサイトからのご注文が入り始め、全国から沢山のお客様にご用命を頂きました。放映された「板そば」のそばを味わうには当店の「といちそば」をお選びいただければ店頭でお出ししておりますそばとまったく同じものをお送りいたします。是非、お試しください。詳細は＞お取り寄せページより

現在、そば処庄司屋では、幸町本店・御殿堰七日町店の両店にて正社員（フロア担当、調理
担当）　パート従業員　アルバイトを募集しております。働き方は様々、皆様がイキイキと働
けるような雇用形態についてご相談に応じますので是非1度お問い合わせください。

お問い合わせ先
御殿堰七日町店　担当　田中（男性）　023-673-9639
（ホームページをご覧になった旨、お伝えください）

3月9日～14日までの6日間、横浜市港南区上大岡『京急デパート』にて大東北展が
行われ、弊社も参加いたします。もちろん、現地での手打ちにて、山形の味をそのまま
味わえるイートイン形式での出店ですので、是非お立ち寄りくださいませ。

今年は、山形の郷土料理、「芋煮」とそばのセットもご用意し皆様のお越しを心よりお待ち
お申し上げます。

ここ山形は、雪の無い雪国らしからぬ静かな冬で新春を迎えました。

2016年も皆様に美味しいそばで、豊かな食の時間を提供することに徹し、
ここ山形の誇りになれるよう社員一同精進してまいります。
お客様の変わらぬご愛顧をどうぞよろしくお願い致します。