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2018.06.01| 全店

天保そば、提供はじめました。

寒ざらしそばの季節も終わり、次は「天保そば」の季節です。品種改良とは無縁の、野性味あふれるそばの味を是非ご賞味ください。期間限定ご提供です、ご希望の方は是非お早めにどうぞ(6月いっぱいのご提供を目処にしておりますが、出方にもよりますので、こちらでその都度、お知らせいたします。)
「天保そば」とは
福島県「大熊町」のとある民家の屋根裏から発見された、御先祖様が子孫に対して、飢饉の時に食料に困らないようにという思いで残した、深い物語のある天保時代のそばの実。
ただ、それはそれは古いものの為、大熊町の方々が由緒ある大学の研究機関に依頼しても、「種子としての発芽能力はない」という残念なお墨付きを頂いてしまった。しかし、あきらめきれない思いで、最後の望みと山形のそば粉製粉会社の社長へ、話を持ち込み、最先端の機関で可能性を否定されたその種を、社長はじめ、有志で集まったそば屋の旦那達が、「発芽」…させてしまったのです。
そしてその発芽したいくつかの芽を、「天保そば保存会」のメンバーが大切に大切に、他種と交配しないよう飛島で守り続け、収穫量を増やしていった、言ってみれば「奇跡のそば」。
(何故飛島かと言うと、そばは主にミツバチなどを介して受粉します。ということは、周辺に他種のそば畑があると、簡単に交配してしまうという理由です。酒田から飛島まで、約35キロ。通常ミツバチが飛ぶ距離では考えられないそう。もちろん島全体に協力していただき、他種のそば栽培は行わない様お願するかわりに、収穫期に島民全体御招待で感謝のそば祭りを行っています)
今は、色々な食物で食べやすいように、時代に合うように「品種改良」が当たり前ですが、このそばはそんな工夫とは無縁の、野性味のある強さを感じる「そば」です。